さとらないの日々

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江戸時代の庶民のおかずランキング

江戸時代の庶民はどんなものを食べていたのでしょうか。ただ江戸時代の史料は日常のことは少なく特別なことや非日常的なことが多く、長屋の日常を伝える資料はきわめて少ない。『為御菜(おさいのため)』という庶民のおかずの番付表(ランキング)があったのでそれを見てみましょう。大関は「八杯豆腐」水6・酒1・醤油1の汁で絹ごし豆腐を煮て大根おろしをかけて食べるだけの簡単なおかずだが、人気ナンバー1だ。関脇は『昆布油揚げ』小結は『きんぴらゴボウ』前頭は『煮豆』『焼き豆腐のすまし汁』『切り干し煮付け』『小松菜の浸し』と続く。四季の部では、
春 けんちん ワカメのぬた 木の芽田楽 タタキゴボウ
夏 冬瓜くず煮 インゲン煮浸し ナス揚げだし ナス焼き
秋 若菜汁 芋の煮転がし 風呂吹き大根 とろろ汁
冬 コンニャクおでん 納豆汁 カブ菜汁 ネギ南蛮などなど
江戸の長屋は、台所設備が少なかったので単純な煮物 焼き物に人気があったのだ。